お気に入りや思い入れのあるネックレスのチェーンや、
パールのネックレスの糸が切れたら….。
修理したいですよね。
大事なものだからこそどうにかしたい!
修理に出したら直るのか?
その価格はどれくらいするのか?
修理代が高ければ、
新しいものを買ったほうがいい場合も……。
ではどうしたらよいのか?
修理方法と大体の金額、
そしてどこに修理に出せばよいのか、
修理できるものと出来ないもの。
パールのネックレスなら切れる兆候などを、
ジュエリー(アクセサリー)の修理店で受付をした経験のあるSPIN☆がお答えします!
ネックレスのチェーンが切れた場合の修理内容と価格
ネックレスのチェーンが切れた!
でも直るのか?
まずそのチェーンの素材が何でできているのか、
どこが切れたのかによって違ってきます。
それを確認するには、
チェーンについている留め具のプレート(平たいほう)
を見るとわかります。
まずはネックレスのパーツの仕組みを解説します。
ネックレスの仕組み
ネックレスの仕組みは、
パーツごとに挙げていくと、
● チェーン部分
● 留め具
● ペンダントトップ
の3つ。
留め具部分には名称があります。
左側の平べったい部分が「プレート(ダルマ)」、
右側の輪っかの部分が「引きわ」と言います。
本来ならこの画像でいうと真ん中の部分にチェーンが付きます。
この「プレート」の穴に「引きわ」をひっかけて使います。
そしてこの「プレート」と「引きわ」をどうやってチェーンとつないでいるか。
それは「丸カン」と呼ばれるパーツでつないでいます。
こちらが「丸カン」です。
これらを踏まえてあなたのネックレスがどういう状態か、
より分かりやすくなります。
画像では「丸カン」の口が開いていますが、
パーツとチェーンをつなぐときはこの口の閉じます。
ネックレスが何の素材かを確認する方法
これはプレートを見るとわかります。
金やプラチナもしくはシルバーであれば、
プレート部分に刻印が打ってあります。
代表的な刻印は、
「Pt850」「K18」「K14」「K10」「750」
などの刻印があれば金・プラチナです。
中にはブランドロゴなどの刻印もありますが、
金・プラチナなら上記に挙げた刻印がありますので、
その刻印がない場合は金・プラチナ以外の素材となります。
ネックレスの素材が金・プラチナの場合
あなたのネックレスが金やプラチナの場合。
その場合は修理ができます!
ですが金・プラチナでも修理できない場合もあります。
それは純金・純プラチナ。
理由は柔らかすぎるから、
加工が難しいからです。
その辺もお店によって違いますので、
お近くのお店に修理のお見積りで見てもらってください。
チェーンが途中で切れているなら、
ロー付けと呼ばれる、
火を使う加工を施しチェーンをつなぎます。
ロー付けとは、
簡単にいうと溶接だと思ってください。
厳密にいうとロー付けと溶接は別物ですが、
それは専門職側の都合ですから気にしないでください。
価格はどれくらい?
修理をするお店によっても違いが出ますし、
チェーンの種類によっても価格が変動します。
チェーンが途中で切れてしまった場合、
ロー付けをして直しますが、
ほとんどの場合ロー付け1か所の金額になります。
チェーン切れた部分は1か所でも、
チェーンの種類によってはロー付けしなければいけない場所が、
2か所、3か所などになります。
それは修理のお店で見てもらいましょう。
ロー付け1か所のおおよその価格は、
1か所¥2,000くらい。
もし素材が金でもホワイトゴールドなら、
ロー付けした後に「ロジウムメッキ」で仕上げますので、
ロジウムメッキ代がかかる場合があります。
ロジウムメッキ代もお店によって違いますが、
大体¥1,000くらいと思ってください。
金・プラチナ以外の場合
その場合は、
チェーンが途中で切れていた場合、
修理ができません。
新しくチェーンを購入したほうが、
安くて確実です。
ネックレスのチェーンが切れたと言って、
ご来店くださるお客様のお品を見ると、
チェーンが切れたのではなく、
留め具とチェーンをつないでいる丸カンの口が開いただけの場合も多かったです。
こちらの画像をよ~く見てください。
プレートとチェーンの間が取れています。
反対側の引きわとチェーンの間が同じようになっている場合もあります。
このような場合は、
チェーンが切れたのではなくて、
チェーンと留め具をつないでいる「丸カン」の口が開いて、
取れてしまっただけなのでネックレスの素材関係なく直すことができます!
「丸カン」の口が開いてしまっただけなら、
自分で直すことも可能です。
ペンチを使って「丸カン」の口を閉めるだけでOK!
でもなるべくならお修理屋さんに持って行ってやってもらうと良いですよ~。
お店によっては「丸カン」の口を閉めるだけなので、
その場で無料で直してくれるところもあります。
私が働いていたお店でも無料で私が直してました!
パールのネックレスの糸が切れた場合の修理内容と価格
ずっと使っていないのにパールの糸が切れた。
いざ着けようとしたらいきなり切れた。
これは私が働いていたお店でよくお客様から聞いたセリフ。
パールのネックレスは冠婚葬祭の時に使うものという認識が強いですが、
特に葬祭の時が一番多く、
しかも葬祭関係は突然だったりしますので、
皆さん大慌てしたと言います。
パールの糸が切れたら直せるのか?
直せます!
まずはパールのネックレスの仕組みを知りましょう!
パールのネックレスの仕組み
パールのネックレスに限らず、
似たような天然石のネックレスも当てはまりますが、
代表的なパールで説明します。
見た目は同じパールのネックレスでも、
なにでパールの玉を組んでいるのかで価格も違ってきます。
● 糸
● ワイヤー
● テグス
この3種類が使われます。
やはりパールのネックレスは糸を使うことが多いです。
そしてパールのネックレスの留め具は、
「クラスプ」と呼ばれるパールのネックレス特有の留め具を使用している場合がほとんど。
こちらの画像を見てください。
丸っこい金属部分が「クラスプ」になります。
「クラスプ」にも種類が豊富にありますが、
ここでは必要がないので割愛。
パールのネックレスの糸(ワイヤー・テグス)が切れた場合
この場合はまた糸なら糸で、
ワイヤーならワイヤーで新しいものでパールの玉を組みなおします。
価格はどれくらいか?
それは糸なのかワイヤーなのかテグスなのか、
そしてネックレスの長さによっても価格が違ってきます。
一番定番の1連のネックレスの場合は、
長さが平均42㎝くらい。
それくらいの長さの糸替えなら、
1本¥3,000くらいとみてください。
ネックレスの長さが長くなるほど値段も上がっていきます。
そして糸よりもワイヤーやテグスのほうが価格が低い場合が多いです。
では糸よりワイヤーやテグスで直したほうが良いのでは?
と思うかもしれません。
それぞれのメリットデメリットがありますのでご紹介します。
パールネックレスの糸、ワイヤー、テグスどれがいい?
それぞれのメリットデメリットをご紹介します。
糸の場合
ほとんどのパールのネックレスは糸で組まれています。
良いものであればほぼ100%糸が使用されています。
何故でしょうか?
ハッキリとした理由はわかりませんが、
明確にわかることがあります。
糸でパールを組むと、
出来上がりのネックレスはとてもしなやかな仕上がりになります。
それはパールの上品な質感を活かす形になります。
身に着けた時にそれがよくわかります。
人はぞれぞれ首のラインが違います。
ネックレスがその人の首に合わせてしなやかにフィット。
パールを活かした素材が「糸」なんです。
そして糸を使用していると、
切れそうな兆候がわかりやすいんです!
糸が切れるのは、
糸の構造にあります。
糸は繊維一つ一つを取り合わせて「糸」になります。
繊維が全て切れると「糸」も切れることになります。
糸が切れる兆候は、
繊維が切れていくと、
「糸」が伸びてくるんです。
もしあなたのネックレスの玉と玉の間が空いてきて、
糸が見えるようなら、
それは今すぐに糸替えしてください!
デメリットは?
デメリットは、
どの素材でもそうなんですが、
ワイヤーやテグスと比べると強度が弱いところ。
ワイヤー・テグスの場合
ワイヤーやテグスは、
パールのネックレスを組んだ時、
少し硬い感じの仕上がりになります。
身に着けた時もそう。
ネックラインに沿ってくれません。
パット見は違いが判りませんが、
見る人が見たらその違いがはっきりと判ります。
イミテーションのものに多く使われるので、
本物のパールに使うのはもったいないかな~と。
安っぽく見えてしまいます………。
メリット
なんといっても丈夫!
そして安いこと。
デメリット
デメリットは切れる兆候が全く分からず、
いきなり切れるところ。
そして汗をかくと玉の間から汗がワイヤーに付着し、
それがもとでワイヤーが腐食。
腐食すると、
パールにまで影響を及ぼします。
テグスは腐食はしませんが、
本物のパールに使用するには安っぽく見えてしまいます。
実際には何でパールを組んでいるかはわかりません。
気にならない方はワイヤーやテグスで組んでもOK!
パールのネックレスのクラスプが壊れたら?
この場合は、
「クラスプ」を交換すれば大丈夫!
「クラスプ」は種類が豊富。
素材はお手頃なシルバーから金・プラチナまで。
ほとんどはシルバー素材で、
価格は¥2,000くらいから。
そして要注意なのが、
「クラスプ」だけ交換できるネックレスは非常に少ないところ。
???
それは糸やワイヤーが切れていなくても、
「クラスプ」を交換するときに一緒に糸やワイヤーも取り替えないといけないんです。
これは構造上仕方のないこと。
そうなると、
クラスプ代+糸替え代がかかります。
なんか損した気分になりますが、
それは違いますよ!
糸やワイヤーは使用していなくても劣化するもの。
定期的に糸替えをする必要があります。
だから切れる前に交換するのが一番です。
丁度よい機会と捉えましょう!
ネックレスの修理のお店選びは?
これ気になると思いますが、
一番皆さんが安心なのは、
百貨店に入っている「リフォームコーナー」。
百貨店に入っているという言ことは、
厳しい審査を経ているので安心できるかと思います。
個人経営のお店でも丁寧親切なところはたくさんあります。
まずはあなたに合ったお店を選ぶことが重要。
お店選びのチェックポイント
自分に合ったお店選びと言われても……….。
まずは何店かお店をピックアップ。
そして壊れたネックレスを見てもらい、
見積もりをしてもらってください。
そこでのポイント
● お店の人の印象が良いか
● ネックレスが切れ以外の部分もちゃんと検品してくれるか
● ちゃんと詳しく説明してくれるか
やはりお店の人の印象は重要。
そして修理箇所以外の不備がないかどうかも、
きちんと見てくれるかどうか。
修理をお願いした場所だけ直しても、
他にどこか不備があれば二度手間に。
もし不安なら、
自分から他にも何かおかしいところがないか見てくれるようお願いしてみてください。
詳しく説明してくれなくても、
疑問に思うことは遠慮なく質問すること!
何も言わずにこれらをちゃんとしてくれるお店なら良いですが、
そうでないなら自分がちゃんと質問しないとダメ!
仕上がった時に何の説明もなかった!!!
と憤慨するのは嫌ですよね(汗)
なるべくなら何のトラブルもなく、
気持ちよく修理をお願いしたいですから、
そこは自分でしっかりと聞くことが大事。
そこでお店側の反応とかを見て、
満足なようならそのお店に預けると良いですよ~♬
まとめ
やはりお店によって違いができてしまうので、
最終的にはお店に無料でお見積りしてもらうのが一番だったりします。
そしてチェーン切れや糸替えの修理は、
一部を除き修理可能。
ここで価格のおさらい
● ネックレスのチェーン切れ ¥2,000くらいから
● ネックレスの丸環の口が開いた ¥0から もしくは自分で直す。
● パールのネックレス糸替え ¥3,000くらいから
● パールのネックレスワイヤー・テグス替え ¥1,000くらいから
● パールのネックレス「クラスプ」代 ¥2,000くらいから
● 「クラスプ」交換は糸替えも必要
もし自分で「丸カン」の口を閉める場合、
使うのがペンチ。
右から2番目です。
こちらが2つあればできますよ~。
でもなるべくならお店でやってもらいましょう!
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